日光鉄道旅~特急きりふり編~
2021年4月25日乗車
前回お伝えしたように、帰りは東武日光から浅草まで特急きりふりに乗車します。
使用車両は東武350型で、4両編成という都内に乗り入れする特急ではかなり短い部類です。
また、この350型は鉄道ファンには人気があり、理由としては
・もともと急行列車として運転されていた車両であるから
・改造が施されており、その改造元となった種車がかつて伊勢崎線の急行りょうもう
として使用されていた1800系であるから
・1800系時代から通算すると、50年以上も使用されている車両だから
・土休日や臨時運用でしか使用されないから
などなど、様々な理由が挙げられます。
〇切符を購入
私は東武線沿線には住んでいないので、今回初めて東武の特急券を購入しました。
驚いたことに、浅草から日光まで100km以上も離れているにも関わらず、特急料金はたったの1050円!
JRならば、これよりも値を張るでしょう。
〇日光から乗車
発車時刻は14時ちょうどなので、分かりやすいかと思います。
この列車は途中、下今市・新鹿沼・新栃木・栃木・春日部・北千住・とうきょうスカイツリーの順に停車します。
新栃木にはほかの東武特急はほとんど停まらないので、きりふりの珍要素の1つだと言えます。
6番線には特急きりふりが停車中。
この350型は、前面に幕式のヘッドマーク、四角い前照灯、切妻形の顔などの特徴から、東武版185系とも呼ばれます。(185系の乗車記はまた別の機会で)
近年では、前面にヘッドマークがある車両もだいぶ数を減らしてきました。
側面の行き先表示機も、当然幕式。
この幕のフォントからも時代を感じさせられます。
こちらはデッキを撮影した1枚。
客室とデッキを仕切る扉は、特急としては珍しい手動ドアとなっています。
〇車内の様子
肝心の座席がこちら。
急行時代の流れを汲んで、座席のリクライニング機能はありません。
その代わりかどうかはわかりませんが、フットレストと側面テーブル、更には背面テーブルも備え付けられています。
ただし、2つのテーブルを同時に使おうとすると引っかかってしまい、両方を広げることはできません。
側面テーブルは面積が広く、背面テーブルは狭い代わりにドリンクホルダーがついています。
ご乗車の際はどちらかお好きなほうを選ぶとよいでしょう。
座席に腰を掛けて正面を撮った写真です。
窓横には横から引くカーテンが備え付けられており、十分に遮光できます。
また、客室とデッキを区切る扉のガラスがオレンジ色であり、これもほかの車両ではあまり見られません。
〇途中駅や走行中の様子
列車は最初の停車駅である下今市に到着。
この6050系も素晴らしい車両なので、後々取り上げたいと思います。
栃木駅付近を走行中。
栃木市街を見下ろせます。
まもなく曳舟を通過するところでは、スカイツリーの全体が見えやすくなっています。
〇浅草に到着
日光から約2時間。終点の浅草に到着。
改めて車内の様子を映すとこんな感じ。
内装も外装もどこか懐かしい雰囲気を漂わせてくれる350型きりふり。
そんなきりふり号も、3月のダイヤ改正でラストランを迎えてしまいます。
ぜひお早めに乗ってみてはいかがでしょうか。
日光鉄道旅~スペーシア八王子日光編~
2021年4月25日乗車
初回の投稿として、スペーシア八王子日光号を特集したいと思います。
2019年4月に臨時特急として初めて運転され、それから約2年を経て2021年4月に再び運行されました。
2019年当時は私自身お金がないので乗ることができず、非常に悔しい思いをしました。今回で念願叶って乗車でき、また初めての臨時列車であり初めてのスペーシア乗車だったので、とても楽しかったのを記憶しています。
追記:2022年4月23・24日に同区間で特急スペーシア八王子日光が運行
春の臨時列車の運転について 列車一覧 (jreast.co.jp) 3ページ参照
〇乗車券と特急券を購入
運転日の1か月前に購入しましたが、10時打ちはせず、夕方に席を取りました。
にもかかわらず、窓側をあっさり購入できました。
恐らく、同じ日に185系を使用した「あしかが大藤まつり号」の購入に鉄道ファンが集中したためだと思われます。
話を変えて、普段ではありえない始発駅と到着駅の組み合わせに「スペーシア八王子日光」の文字。初の臨時列車に初のスペーシア。
当時は非常にワクワクしていたのを覚えています。
〇いざ八王子駅へ
八王子に着くと3番線にはすでにスペーシアが停車していました。
2022年1月現在では、この青色の粋編成は全て塗装変更されているので、今では貴重な1枚となってしまいました。
過去に数回八王子駅を訪ねたことはあり、ここにスペーシアがいるという違和感を覚えると同時に、本当にこの列車に乗れるんだという夢見心地な気分を抱いていました。
発車標を見ると、より非日常であることを実感しました。
〇日光に向けて出発
美しい日立GTO-VVVFインバータを奏でて、八王子を出発。
なおこの列車は、途中、立川・新秋津・北朝霞・大宮・栃木(東武線)・新鹿沼・下今市に停車します。
さらに立川~新秋津間と北朝霞~大宮間、大宮~栃木間で貨物線や短絡線を3度も通過するというあまり経験できないことを味わえます。
座席についてご紹介。
フカフカなシートで座り心地はよく、リクライニングは結構倒れます。
足元にはフットレストが装備されており、これまた快適。裏返すことで靴を脱いでの利用もできます。
また、前に背面テーブルがない代わりに、側面テーブルが備え付けています。一人で使う分には十分の大きさでしょう。
通路側の座席には、手すり部分に折り畳み式のテーブルが収納されているので、二人でも安心です。
車内は、間接照明、金色のフック、頭上にある読書灯や空調設備など、SPACIAの名にふさわしい豪華なつくりとなっています。
写真は途中の大宮で撮影したもので、左奥に注目すると、少し見えにくいですが185系が留置されていました。(現在はすでに撤去されています)
〇日光に到着
列車は終点の東武日光に到着。
あいにくの天気となってしまいましたが、貴重な体験ができたためとても満足しました。
この後、日光で昼食をとり、様々な神社仏閣に参拝しました。
帰りは東武日光から浅草まで特急きりふりに乗車しますが、次回その様子をお届けします。
ご拝読ありがとうございました。